美食の代償

作者: kuboshiori · 難易度: 難問 · 評価: 7.0
#サイコホラー#サスペンス#意味怖#グロテスク#都市伝説

問題文

「世界最高の美味を提供する、完全会員制の一人専用レストラン」 そんな噂を聞きつけ、私はその店を訪れた。 1日目:入店早々、沐浴と入念な洗体を求められた。私は不満だったが、シェフは「心身をほぐすことが、料理を最も美味しく味わうための秘訣です」と微笑んだ。 2日目:私はまだ傲慢だった。高いカウンターチェアに腰掛け、金のフォークで、弾力のある前菜『白玉の腱』を品良く平らげた。 3日目:通されたのは、ゆったりとした特製の革張り椅子だった。メインとして運ばれてきたのは、とろけるほど濃厚な『雪蓮の煮込みレッグ』だった。 4日目:私はソファに半ば横たわるような姿勢になっていた。食器を持つことすら許されず、シェフが「ここからは私が直接お口に運びます」と、秘伝の『如意の掌焼き』を優しく食べさせてくれた。 5日目:私は、もはや自力で身体を起こせず、柔らかいソファの奥へと深く沈み込んでいた。シェフは慈愛に満ちた眼差しで、金の特製スプーンで掬った『黒トリュフと心臓のコンソメスープ』を、私の口元へと運ぶ。 「これで最後の皿でございます。どうぞ、このまま安らかにお眠りください」 シェフは私の耳元で、甘く囁いた。
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