祝祭の鐘
問題文
最後の一突き。
重い丸太が青銅の鐘を叩くと、足元から激しい地響きが伝わってきた。
数万の軍勢が進軍するような震動の中、目の前の暗闇には美しい「赤い絹」が広がり、夜空を眩しく染め上げている。
吹きすさぶ熱風を全身に浴びながら、老人は涙を流し、塔の下に向けて恭しくひざまずいた。
彼の足元に、すでに形を保った宮殿など一つもないというのに。
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