家族の降霊術
問題文
「コックリさん、コックリさん、おいでください」
机を囲む三人の男女が、一本のペンを支え合っている。
うつむきがちな夫が尋ねた。
「あの人はもう、私を愛していないのですか?」
ペンが滑るように『はい』を指す。夫は安堵の息を漏らした。
上品な老婦人が尋ねた。
「私は本当に、永遠に老いないのですね?」
ペンが『はい』を指す。老婦人は満足そうに微笑んだ。
美しい妻が怯えながら尋ねた。
「私の秘密を知っている人間が、この世にいるのですか?」
ペンが『はい』を指す。妻は息を呑み、体を硬くした。
その時、ペンが彼らの意思を無視して激しく震え、ゆっくりと文字を書き始めた。
『わ た し が だ れ だ か わ か る ?』
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