いい子のドレス

作者: kuboshiori · 難易度: 難問 · 評価: 7.0
#サイコホラー#サスペンス#悲劇#意味怖

問題文

お父さんは、私に重くて特別な『ドレス』を着せてくれました。 『これは新しい世界へ行くためのチケット。どんな悪意も防いでくれるよ』と、お父さんは微笑みました。 それは、二人きりの『駆け落ち』でした。私たちは咆哮する鋼鉄の獣にまたがり、赤と青の光を点滅させて追いかけてくる『悪魔』を振り切るように駆け抜けました。 振り返って指先を曲げるたび、暗闇に綺麗な火花が咲きました。そのたびに、お父さんは私を褒めてくれました。 やがて獣が動かなくなったとき、私は自慢のドレスをみんなに見せるため、こちらへ集まってくる人々の方へと歩き出しました。 でも、待っていたのは戴冠式ではなく、激しい雷鳴と、胸を突き抜ける熱さでした。 最期までお父さんの言うことをよく聞く、とても『いい子』だったはずなのに。
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