百手の懺悔
問題文
昭和初期に建てられた山奥の寺が火災で全焼した。
焼け落ちた千手観音像の瓦礫の中から見つかったのは、泥のついた「半分の古銭」、そして胸腔から現れた「白い骨」。
不可解なことに、観音像の無数に伸びる腕の内部からは、それぞれ異なる筆跡で書かれた、全く同じ内容の「懺悔の紙」が何通も出てきた。
その観音像は、かつて名家の養子となり、富と名声を得た天才仏師が寄進したものだったという。
仏像の中にいたのは誰か。そして、なぜ筆跡の違う懺悔が残されていたのか。
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