梢に揺れる白
問題文
彼女は空のペットボトルを手に、水辺へと向かいました。
翌日、ラジオは彼女の死を報じました。川の猛獣に跡形もなく喰い尽くされた、と。
報せを聞いた母親は、遠く離れた現地へと駆けつけました。
母親がじっと見つめるのは、水辺にそびえる高さ5メートルの大樹。
そのてっぺんの枝には、彼女が身につけていたはずの、真っ白な下着が風に揺れていました。
それを見た母親は、涙を拭い、小さく微笑んでこう呟いたのです。
「よかった。あの子を食べたのは、獣じゃなかったのね」
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