最後のささやき

作者: kuboshiori · 難易度: 難問 · 評価: 7.0
#サイコホラー#悲劇#意味怖#都市伝説

問題文

母は毎晩、午前三時に私の部屋へやってくる。暗闇の中でその瞳をギラギラと輝かせ、私の首元をそっと撫でるのだ。「綺麗な血管ね」と、狂気を孕んだ声で呟きながら。母の作る肉煮込みはいつも異常に柔らかく、口の中に鉄錆のような味が広がった。昨日、母の引き出しから、私の写真の束を見つけてしまった。そのすべての写真の「喉」や「胸」に、赤い×印が殴り書きされていた。今夜、寝たふりをしていると、台所からハサミを研ぐ金属音が聞こえてきた。足音が私の部屋の前に止まった瞬間、私は全てを察した。母は私を殺す気だ。私は部屋を飛び出した。廊下の突き当たりに立つ母は、見たこともないほど優しく、美しく微笑んでいた。
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