深海からの蒐集品
問題文
深夜、隻眼の船長がようやく届けてくれた。私が全財産を投げ打って手に入れた、「深海の三宝」を。
一つ目の陶器の壺を開ける。中には粘り気のある漆黒の液体。太古の腐臭が漂う。「不老不死の黒血」という船長の手紙を信じ、私は吐き気をこらえてそれを飲み干した。喉の奥が、泥と防腐香料の死臭で満たされる。
二つ目の箱を開ける。それは目に見えない「幽霊の抱擁」。触れても冷たい虚無があるだけだが、私は超越的な魂の存在を確信していた。
三つ目の木箱を開けた瞬間、私は悲鳴を上げて床にへたり込んだ。呪われた肉体。人のようでありながら平らに押し潰された顔、頭頂部の目、苦痛に歪んだ「O」の形の口。悪魔の羽のように広がる平たい体と、ねじ曲がった軟骨。
扉の向こうから、船長の冷ややかな声が響いた。
「閣下、深淵の最高傑作は、貴方の陳列室にふさわしいでしょうか?」
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