常夜の回廊
問題文
私は「常夜」と名付けられた、黒曜石の回廊に閉じ込められていた。鏡のように滑らかな壁が天高く聳え立ち、どれほど走っても、目の前の道は常に左へと曲がり、終わりがない。――「それ」が来た。地響きが鳴り響き、空気中に焦げ付くような静電気が満ちる。背後から迫る、雷鳴のような轟音。それは、鋭く冷たい光を放つダイヤモンドの巨人だった。巨人は狭い峡谷を突き進み、容赦なくすべてを押し潰していく。私は必死に速度を上げたが、圧倒的な力の前に抗う術はなかった。眩しい光と巨大な圧迫感に呑み込まれ、私の身体は引き裂かれ、粉々に砕け散った。しかし、私は消えなかった。意識が薄れゆく最期の一瞬、私は目に見えない波紋となり、遥か高みにある「二つの耳」へと吸い込まれていったのだ。
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