温かい我が家
問題文
吹雪に追われ、刑事が山小屋の木製の扉を押し開けると、暖炉の薪がパチパチと音を立てていた。
部屋の中は、妙に生暖かい。
食卓を囲み、一家が楽しげに団欒していた。父親は肉を切り分け、母親は微笑みながら深い鍋のスープをかき混ぜている。
床で積み木をいじっていた「双子」の兄弟が、全く同じタイミングで首を回した。
接着剤で貼り付けたような左右対称の笑顔を浮かべ、二人は声を揃えて言った。
「お巡りさんも、一緒にご飯食べていく?」
外は猛吹雪、一歩も動けない。
壁にある『3人家族』の写真と、目の前にいる『4人』の顔を見比べた刑事は、底冷えするような恐怖に凍りついた。
0
プレイ数
7.0
平均評価
0
お気に入り