真昼の金星
問題文
ある晴れた日の朝、真昼の空に妖しく輝く金星が現れた。
老当主は庭の池に小舟を浮かべ、静かに釣りを楽しんでいた。
そこへ、全身血まみれの男が猟銃を手に現れた。男の足元からは血の混じった水が滴り、美しい池を赤く染めていく。
怯える老当主に、男は冷ややかに微笑みながら告げた。
『ご安心ください。长男さまと三男さまが暴动を起こしたため、次男さまの命により既に始末いたしました。お怪我のないよう、私がここをお守りいたします』
老当主が傍らに控える秘書に視線を送ると、秘書は平然と答えた。
『次男さまは聡明で、一族を率いるにふさわしいお方です。彼にすべてを譲れば、何の問題もございません』
老当主はただ、小さく頷くしかなかった。
間もなくやってきた次男は、老当主の前に跪くと、赤子のようになって父親の胸にしゃぶりつき、長い間泣き叫んだ。
その日、次男へ一族の全権を移譲する書類が交わされた。
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