極楽万華鏡
問題文
男は、「百鬼夜行」と呼ばれる西洋の骨董万華鏡を大金で買い求めました。覗けば「極楽」が見えるという噂の品です。
初めて覗いた男は、「中のガラスが蠢く死体の手足のようだ」と眉をひそめました。
二度目に覗いた時は、「反射した自分の顔が鬼の形相に歪んでいる」と怯えました。
三度目に、男が本体の底にある「極楽」と書かれたつまみを回すと、そこには満開の彼岸花が美しく咲き乱れていました。
男は満足そうに微笑み、そのまま机に突っ伏して、二度と動きませんでした。
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