チリ・チリ・ボムが聞こえる森

作者: kuboshiori · 難易度: 難問 · 評価: 7.0
#サイコホラー#洒落怖#オカルト#悲劇#意味怖

問題文

ある国境沿いの寂れた村には、不気味な噂があった。 夜、子供が一人で寝ていると、いつの間にか消えてしまうという。 ある日、一人で寝ていたにもかかわらず、無事だった少年がこう語った。 「すごく怖い顔のおばあちゃんが来て、森に入ったか聞かれたの。“入ってない”って答えたら、綺麗な魔法のクリスタルと、チョコレートをくれたよ」 村を訪れた旅人のポドーリは、その話に興味を持ち、ある子供の部屋に潜んで様子を見ることにした。 何夜目かの夜。暗闇の中、彼はついに『それ』を目撃する。 怯える子供に何かを囁いたあと、怪物は子供を抱え、静かに夜の森へと消えていった。 ポドーリもまた、その背後を追って森へと入っていった。 それきり、旅人が戻ることはなかった。 後日、警察が国境の森で見つけたのは、ロシア語で彼の名が刻まれた石板と、冷たい風の中でひたすらロシアの不気味な子守唄『チリ・チリ・ボム』を流し続ける、一台の古いテープレコーダーだけだった。
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